『違うそうじゃない🎵 先生の無自覚なカオス連絡網に大爆発!宇宙人の息子に大人のリアルを説いたら「ママすごい」と言われた話』

シケモク暮らし

先日、「うっ、うーっ」という息む(いきむ)ような苦しそうな声がダイニングテーブルから聞こえてきました。

ふと目をやると、シケモクJr.がブツブツと文句を言っている様子。「どうしたの?」と聞くと、明日地理の小テストがあるそうです。 「範囲は?」と聞くと、「ドリルの最初からP25まで」とのこと。 「で、どれだけやったの?」とドリルに目をやると、なんと、たったの3ページしかできていませんでした。

シケモクハンターきくちゃん、己の短すぎるシケモクに秒で着火!! ヤクザばりの罵声を浴びせます。

「あんたー!なんでなんもできとらんとね!?調子に乗っとるとじゃなか?!一晩で22ページも問題解いて覚えるなんてできるわけなかじゃなかかっ!どげんするつもりや!コラァ!こん、バカちんがーっ!!」 (訳:あなたー!なぜ何もできていないの?調子に乗っていてはいけませんよ。一晩で22ページも問題を解いて覚えるなんてできるわけないじゃありませんか。どうするおつもりですか?え?このお馬鹿さん)

その晩、彼は泣きながら夜中までかかってドリルを解きました。

そして翌日の小テスト当日、驚愕の事実が発覚します。 なんと、テストの範囲を連絡係が間違って多めにアナウンスしていたそうなのです。Jr.は無駄に私に怒られ、泣きながら夜更かししてドリルをやらされるという理不尽な苦痛を味わいましたが、おかげで(?)小テスト自体は無事に解けたようでした。

しかし中学校に入ってから、このような先生と生徒の連絡の行き違いや誤解が、とても多くなったと感じています。しかもそのどれもが、先生や連絡係のしょうもない迷惑な連絡の不行き届きや誤解ばかり。

しかも、先生たちはそれぞれそれに無自覚です。自分たちの連絡の仕方がバラバラだったり、明確じゃないために生徒を翻弄しているとも知らず、「まだ入学したばかりで中学校の勉強についていけないんだな 中学校の勉強は、難しいんだぞ もっと頑張らなきゃ」と勝手に解釈。

違う、違う、そうじゃ、そうじゃな〜い🎵(鈴木雅之さんの名曲を脳内再生してください)

小学校の頃は「週予定」というプリントが毎週配られて、それに1週間の予定(時間割、準備するもの、宿題、テストの日程や範囲など)が綺麗に網羅されていました。それを見て準備していれば、どんなにマイペースでぼーっとした(うちのJr.のような)子どもでも困らないよう、担任の先生が細やかな配慮の上で準備をしてくれていたのです。まさに、痒いところに手が届く素晴らしいシステムでした。

ところが、中学に入った途端に様子がかわりました。まず週予定のプリントのサービスが無くなりました。 小学校と違い中学校では教科ごとに先生が違うため、横のつながりが薄いのです。ほぼ全科目を1人の担任の先生(+補助の先生)で教える小学校と違い、中学校はそれぞれ性格もキャリアの長さも年齢も違う「各科目の専門家」の集合体。そのため、それぞれの先生が授業中にポロッと呟いた連絡事項を、子どもたちがうっかり聞き間違えたり、聞き逃したり、誤解したりしやすいのだということが判明しました。

うちのJr.は、私に似て内向的なオタク気質。地球にいながら、いつもマイワールドという名の惑星で暮らす宇宙人のような生物です。

そんな彼にとって、情報がバラバラのタイミングで、バラバラの先生から、バラバラの形(ある先生は口頭で、ある先生は連絡係を通して、ある先生はパソコンの掲示板で)で発信される……そんなカオスな情報収集は、うちのJr.にはハードルが高すぎる……というか、あまりにも非効率的過ぎます。

「あぁ、私立に入れた方が、ひょっとしてこういうサービスは充実していたのかしら……?」と、今になって中学受験の意味を知る私。

でも、小中学校は近所の公立でのんびり育てて、高校から息子が好きそうな理系の高校に入れて思い切りオタク街道を突き進んだらいいじゃん、という私なりの「のんびり子育て」の考えがあって近所の普通の公立中学に入れたのです。なんとかこのカオスな連絡系統の中学生活を攻略して、息子の望む高校に進ませてあげたい。

そこで、色々と考えた末に「スケジュール帳」を導入することにしました。 選んだのは、無印良品の見開きでホリゾンタルスタイル(週間予定)になっているノートです。

  • 左側のページ: 月曜日から日曜日までのタイムライン。テスト、部活、習い事の予定を書き込み、1週間の流れを視覚的に理解します。
  • 右側のフリースペース: その週に締め切りが来る宿題や課題の内容を記入。(①科目、②教材名、③ページ、④締切日)

そして、Jr.にはこう言い渡しました。

「連絡係は生徒だ。生徒は、間違う。だから2度と信用するな。必ず担当の先生に自分で直接聞いてこのノートに自分でメモしてこい。聞けなかったらママに言え、先生に電話して直接聞いて確認してやるから。あんたが慣れるまで、ママがサポートする。

小学校の先生はまだ幼い子どもたちの面倒をみて学校のシステムについて来れるように世話を焼くのが仕事。でも中学は、違う。中学の先生は毎日学校に行って自分の教科だけ教えて、落ちこぼれたら生徒のせい、という考えで割り切って仕事をしてる。だから小学校の先生みたいに気を利かせて、未発達の生徒一人ひとりに合わせてくれると思ったら大間違いだから気をつけろ。中学の先生が好きなのは、気が利いて自分に合わせてくれる楽な生徒だ。その逆は、無い。だって給料変わらないから。

だから、これからは自分で必要な情報をとりに行って、自分の身を守るしかない。そうじゃないと、あんたは全く馬鹿じゃないのにテスト範囲や日程を間違えて悪い点をとることになる。すると先生から『勉強しない落ちこぼれ』だと評価されて、あんたが行きたいオタクの理系が集まる高校に行けなくなる あんたが落ちこぼれようが、行きたい高校に行けなかろうが、先生たちには関係ない。だって毎年新しい子供が入ってくるし、あんたは沢山いる生徒の一人に過ぎないのだから。そんなの悔しいだろ?!」

Jr.が家に帰ってきて宿題をやる時は、まずこのノートを自分の前にパッと開く。そして、そこに書いてある課題を一つ一つ確認しながら、片付けていくことにしました。

元々理系のオタクで「効率的」なことが大好きな息子は、このシステムを大変気に入り、ノートに書かれた情報を都度確認しながら、やっと落ち着いて宿題やテスト準備などに取り組むようになってきました。

小学校の時に配られていた「先生の手作りの週予定」を、なんとか協力し合って自前でシステム化できたことに、息子と二人でちょっとした感動と満足感を覚えています。そして、あんな素晴らしい「週予定」をきめ細やかに作成し、提供してくださっていた小学校の先生に、今更ながら心の底から感謝もしています。「失ってわかるありがたさ」とは、まさにこのことです。

今日の夕飯で納豆を食べた息子が、納豆パッケージの占いに「ラッキーアイテム=スケジュール帳」と書いてあったと嬉しそうに報告してくれました。そして「ママすごいね」と言ってくれました。

地理のテスト事件の夜は、近所の人がビビるほどの大声で、九州のチンピラのようにキレ散らかして烈火の如く息子を責め立てた私。そんなオトナげないクソババアに対して「ママすごい」と言ってくれるJr.……。

「いやいや、あんたのほうが、すごいよ。器が、大きいよ。本当に優しい子だよぉ……」

あのチンピラのように吠えた夜、「あぁ、私はなんであんな怒鳴り散らすしか脳がない、子どもを虐待する昭和の親みたいな態度をとってしまったんだろう……なんというクズ人間なんだ、私は……」と頭を抱えましたが、なんとか理性的な解決策を見つけて息子に提案することができ、自分の「愚かさのバグ」を修正することができてホッとしています。

投資も子育ても手探りなう。あうー。

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