年収も年齢も申し分ない50代男性。それでも私が入居をお断りした2つの理由

所有している私の築古戸建2号物件ですが、夫婦+同僚の3人暮らしの人たちが退去することになり次の入居者さんを募集しました。パラパラと問い合わせがありまして、1週間と待たずして早速1件目の申し込みが入りました。

申し込んでいらっしゃったのは、50代の住宅建築会社勤務の会社役員の方。年収も高く保証会社も無事に通過されました。…しかし、免許証の住所歴を見ると、ここ最近は半年や1年ごとに引っ越しを何度も繰り返していました。あまりの引越しの回数に、「何かその場所に居づらくなるような住まい方をしているのか、あるいはトラブルを起こしやすい方なのかな…」と少し心配になりました。

入居してすぐに引っ越されてしまうと、その度にハウスクリーニング代、さまざまな修理や原状回復の費用、不動産屋さんへの広告料(AD)などのコストがかさみます。最低でも2年は住んでいただかないと割に合わないというのが、大家としての本音です。そもそもアパートではなく築古戸建を賃貸している理由の一つも、「一軒家はアパートよりも定住率が高い」という経営上の安定感があるからです。

引越しの回数以外に、もう一つ気になったことがありました。それは、この方が小型犬を飼う「単身者」であった点です。

実は以前、1号物件(4LDKの戸建て)を20代の一人暮らしの女性にお貸しした際、ペットを家に置いたまま何日も家を空けられてしまったトラウマがあるのです。仕事も遊びも忙しい20代後半の時期だったのでしょう。しかし、犬はもともと群れで暮らす動物です。6時間以上の放置は避けるのが愛犬家の基本ルールです。

しかも彼女は、大家である私に内緒で2匹目の犬も迎えていたことが、ご近所さんからの目撃情報で発覚しました。「1匹だと寂しいから」とご近所さんには話していたようですが……。

長時間散歩にも連れて行ってもらえず、放置されたワンちゃんたちは、寂しさやストレスからか家中で糞尿をしてしまっていました。退去後、糞尿が染み込んだフローリングや壁紙、畳を掃除するのには約1週間もかかりました。 動物のフェロモンが含まれる複雑な匂いを落とすため、クエン酸水を染み込ませたキッチンタオルを床に敷き、その上からマスカー(ビニール)を貼ってパック。何度も拭き取っては尿を溶かし、キッチンタオルに染み込ませてゴミ袋に捨てるという作業を繰り返し、少しづつ少しづつ床に蓄積した尿をとっていく……まさに「尿取り地獄」でした。

そんな強烈な経験があるため、ペットを飼育される場合は「パートナーやご家族など、常に誰かが見守れる環境」であってほしいという強い思いがあります。

今回の50代の男性も、年収やお勤め先の職責、ご年齢などは申し分なかったのですが、以上の理由から安心してお任せするのは難しいと判断し、今回はお断りさせていただきました。

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