持分2分の1の私道トラブル。隣の家が売りに出たとき、投資家が出すべき「正解ルート」とは?

ピンチはチャンス? わが家の2号物件で起きた「私道トラブル」にまさかの急展開

2026年、3軒目の物件探し(きくさんぽ)をゆるゆると始めた私ですが、今回はすでに所有している1号物件・2号物件のお話です。

私の1号物件は、道路付けが良く綺麗なものの、駐車場が1台しかないのが弱点でした。そこは「ペット可」にすることでカバーし、現在は犬を飼っている50代のカップルに順利に借りていただいています。

一方、今回大きな動きがあった賃貸物件②(2号物件)は、古い住宅地の奥まったどん詰まりにある、いわゆる「旗竿(はたざお)物件」です。

この2号物件、安く買えたのには理由がありました。それが「接道の悪さ」です。 敷地に続く竿の部分(幅3メートル×長さ30メートル)は私道なのですが、その所有権(持分)を私とお隣さんで2分の1ずつ分け合っている状態でした。こうした接道に難がある物件は、トラブルを避けるために一般の買い手がつかず、投資家に回ってきやすいのです。

格安で購入できたものの、所有権が半分しかない不自由さは、のちに現実のトラブルとなって私にのしかかりました。

計算が狂った、お隣さんからの「1台しか置かないで」

2号物件は敷地内に車を入れるのが難しいため、30メートルある私道に縦列駐車するしかありません。私はてっきり2台は停められると思って購入したのですが、入居が始むと、お隣さんから物言いがつきました。

「半分はうちの土地なんだから、車は1台しか置かないで」

30メートルもあるのに、1台しか停められない。古くからそこに住む方にとって、賃貸物件でお金儲けをしようとする新参者は、少し気に食わない存在だったのかもしれません。

田舎の物件において「駐車場が足りない」というのは致命傷です。入居者さんが困らないよう、私は慌てて近所の放置された空き地を借り、必死で草を刈り、木を切り倒して駐車スペースを開拓しました。あの時は本当に焦ったし、接道が弱い物件の面倒くささを心底思い知らされました。

2年越しの急展開と、謎の「定価」

あれから約2年。先週、突然の展開が訪れました。 お隣さん(70代のお母様と50代の息子さん)が家を売りに出すことになり、手配した不動産会社の方が我が家を訪ねてきたのです。

お隣さんの敷地は市道に面しており、車も3台ほど停められます。つまり、お隣さんにとってこの奥まった私道の権利(2分の1)は、持っていても何も建てられないし、我が家の通行を阻止することもできない、ただ固定資産税がかかるだけの「邪魔な土地」になっていたのです。

もしこの権利を私が買い取れば、私道は100%私の私有地になります。価値が上がるだけでなく、誰に気兼ねすることなく縦列駐車ができるようになり、精神的にとても楽になります。

「もし高くなければ買いたいです」と伝えると、相手の不動産会社は「もちろん、そんなに高くない定価でお譲りしますよ」と言いました。 (ん? 私道の権利に定価ってあるの……?)と、私はなんだかモヤモヤ。

下手に自分で動いて言いくるめられたり、足元を見られてこじれたりするのは避けたいところです。大家業は、こういう時にあんまり出しゃばらないほうが上手くいきます。そこで、かつてこの物件を売ってくれた「こちら側の味方」の不動産会社に電話し、窓口になってもらうよう依頼しました。

プロのアドバイスと、私の選択

私が想定したシナリオは以下の4つでした。

  • パターン1: 買い取らず、今のまま平気な顔でスルーする
  • パターン2: 私道の残り2分の1の権利を買い取る
  • パターン3: お隣の家(ボロボロだけど買い手がつかなければ)を丸ごと安く買って新たな投資物件にする
  • パターン4: 別の人に売れて新築が建つ際、セットバック(道幅拡張)用に50cm〜1m分だけ土地を売ってもらう

翌日、現場を確認した味方の不動産会社さんから、とても心強い連絡がありました。

「通常、私道の売買は相手の言い値になりがちですが、きくちゃん様はすでに2分の1の権利を持っているので、買わなくても法的にしっかり守られています。相手が常識的な金額(20万円前後)を提示してきたら買っていいですが、100万円などの高値をふっかけてきたら突っぱねて大丈夫です。今のままでも再建築は可能ですから」

さらに、隣の家ごと買い取る(パターン3)については、「相当傷んでいるので、わざわざ手を出さない方がいい」とのアドバイス。

プロの見解を聞き、今回はパターン1(スルー)か、パターン2(20万〜30万円で買い取り)のコースで進めることに決めました。

ボロボロの隣家を買うために予算をすり減らさずに済むと分かり、内心ほっとしています。この交渉はプロに任せて、私は引き続き、3軒目の「道路条件が良くて程度のいい古い家」を探す旅に戻ろうと思います。

タイトルとURLをコピーしました