【実録サスペンス第3話】偽造書類での賃貸契約を無効化!一歩間違えば「占有地獄」だった恐怖の体験談

シケモク不動産

入居日にいらした入居者さんの顔が申し込みのIDの顔と違うことを発見し急遽自分で裏どりをしたところ、事前に提出されたIDカード(在留カード、保険証、給料明細、パスポートなど)がすべて偽造だと判明し、戦慄が走った私。

慌ててパジャマのまま車を走らせて所有物件へ行き、キーボックスを回収し、なんとか「誰だかわからない人物」による物理的な占有だけは阻止しました。

ですが、これで終わりではありません。 1秒でも早くこの虚偽の事実を突きつけて、6月末に交わした賃貸契約を正式に「無効」にしなければ……! 嘘つき入居者と1秒でもつながっていたくない!!

そう強く思った私は、すぐに今回のプラットフォーム系仲介業者へ連絡を入れました。

私「提出された在留カードも保険証もすべて偽造です。在籍確認も取れませんでした」

仲介「えーーーっ!? そんなこと我が社でも初めてです……! ちょっと社内で至急確認して折り返します!」

担当者の方も突然の事態にかなり驚いた様子でした。

その後、メールで何度もやり取りを重ねた結果、最終的に「入居者が提出した書類に重大な虚偽があったため、6月末に締結した賃貸借契約を解約・無効とする」という合意書を新たに作成。 入居者・貸主(私)・仲介業者の3者でデジタルサインを交わし、無事に契約を完全白紙に戻すことに。

一歩間違えれば「地獄」だった…

本当に、本当に危なかったです……。

あと少し判断が遅れていたら、身元不明の人物に鍵を渡し、コツコツ貯めたお金で購入して一生懸命リフォームした大切な戸建て物件を「占有」させてしまうところでした。

日本の法律には、借り手を強く保護する「借地借家法」があります。 これがあるため、一度でも鍵を渡して中に住まわれてしまうと、たとえ相手が嘘つきであっても、家賃滞納や支払い能力がないことを何ヶ月もかけて証明し、裁判を起こさない限り立ち退かせることができません。 結果として、自分の家なのに何年も引き渡してもらえない、でもご近所にめっちゃ迷惑かける、しょっちゅう滞納もする……なんていうダラダラとした地獄のような事態に陥るのです。

今回は「なんだかおかしい」という現場での違和感と、AIを使った在留カードの照会、そしてパジャマでの即行動が功を奏しました。

「内見なし・急ぎのネット完結契約」には、こんな罠が潜んでいることもあるのだと身をもって学んだ事件でした。 全国の大家の皆様も、提出書類のセルフチェックとご自分の「人間の野生の勘」をお大事に…!

(おわり)

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