今日も今日とてシケモク活動。シケモク投資家のきくちゃんです。
先ほどスマホを見ていたら、思わず「おぉーっ!」と声が出るニュースが飛び込んできました。不法滞在のベトナム人の方々が、入国管理局(入管)に長蛇の列を作って出国手続き(出頭)をしているというのです。
理由は、ベトナム政府による法改正でした。
ベトナム新政令のポイント(2026年9月10日施行)
- 対象: 自らの意思で外国(日本など)に不法残留(オーバーステイ)したベトナム人労働者
- 罰金額: 最大8,000万〜1億ドン(約48万〜60万円)※現行の最大10倍
- ブローカーへの罰則: 悪質業者に対して最大約120万円の罰金
- 背景: ベトナムの平均年収(約40万円)を超える超高額な罰則となるため、9月10日の施行前に出国しようと入管へ出頭する人が相次いでいます。
騙されかけた大家のリアルな本音
以前書いた記事『【実録サスペンス第1話】「急ぎ・内見なし」で決まったエリート外国人入居者…お迎えに行ったら謎だらけだった話』をお読みいただいた方はご存知かと思いますが、実は私自身、不法滞在絡みの案件に巻き込まれそうになった経験があります。
あれだけ街中に溶け込み、偽造IDを手にのびのびと全力で働いていた人たちが、自ら入管へ向かって「出頭」している……これは本当に凄まじいインパクトです。
偽IDを量産し、表向きは「国際的でスマートな不動産会社」を装って東京や地方都市に支店まで出していた図々しい悪質ブローカーたちも、これで一網打尽になっていくのではないでしょうか。
悪質なグレーゾーンが淘汰され、今後は正規の手続きを踏んだ優秀な方々が真っ当に活躍できる環境になってほしいと心から願います。
正規で来られた方々には、日本でどんどん働いて、しっかり稼いで、きっちり納税して、その対価として堂々と社会保障も受けてほしいです。ルールを守ってお互いにWin-Winになれるなら、全く問題ないですし、むしろ大歓迎でありがたい存在です。
シケモク投資目線:この先、どの業界が揺れるのか?
さて、ここからが投資家としての思考巡らせポイントです。この急激な労働力流出で、真っ先に悲鳴を上げるのは土木・建設・解体・農業業界でしょう。
- 元請け・下請け・孫請け・ひ孫請けと続く重層下請けピラミッド構造
- 利益率が極めて薄く、末端の現場ほど安価な労働力に依存
- 人手が急激に抜けることで工事が遅延・ストップし、資金繰りがショートする下請け企業の倒産リスク
こうした背景を考えると、末端の人手不足に脆い構造を持つ建設セクターは、シケモク投資のターゲットとしても当面は慎重に見極めたいところです。
中小企業が淘汰されることに対しては残念な気持ちもありますが、そもそも知り合いの職人さんが孫請けとして低賃金でこき使われている現場を見てきている身としては、「中抜きして搾取するだけの会社は、そもそも無くて良いのでは?」という思いもあります。
以前、国策オタク投資家の杉村太蔵さんが、
「正当な給料が払えない会社は、さっさと解散してください!そして低賃金で囲い込んでいる日本の貴重なマンパワーを市場に解放してください!賃上げできる会社だけが生き残ってほしい!それが日本全体の賃上げを実現するのに必要なんです!」
とおっしゃっていたのですが、現場で苦しむ職人さんを知る私もまったくの同意見です。
一方で、同じく人手不足と言われる介護業界などは、資格や制度のハードル・自治体の厳格な監査があるため、現場の日雇い・不法就労への依存度は極めて低く、影響の出方は全く異なります。こちらは引き続き、特定技能など「正規の外国人労働者」の受け入れ先として安定的に機能していくと見ています。
日本の「仕組み化」とこれからの労働市場
日本の行政や社会システムは、初動の決断こそ時間がかかるものの、いざ「やる」と決まったときのガバナンスと仕組み化の徹底ぶりには凄まじいものがあります。
今後は外国人労働者の受け入れも、不透明なグレーゾーンを排除し、よりクリアでシステマチックな「正規の労働力&税収インフラ」へと組み直されていくはずです。ルールを明確に整え、仕組みで全体を回していくのは日本がもっとも得意とするところです。
社会の構造変化と歪みがどこに向かうのか。ニュースの表面だけでなく、その裏で動くお金と産業の流れをしっかり見極めながら、今日も手堅いシケモク銘柄を探していきたいと思います。
いやー、ひとまず、よかった!

