半導体王者ASMLを生んだ国・オランダの「リペアカフェ」から考える、本物の価値

シケモク暮らし

1. リペアカフェ

先日、ある上映会で「リペアカフェ」についての映画を観てきました。

オランダのアムステルダムから始まったこの活動は、今や世界中に広がっています。「壊れたものを持ち込むと、ボランティアが直してくれるカフェ」。その趣旨は、使い捨てのグローバル経済に対抗する、循環型(サスティナブル)な経済を目指す運動です。

単なる修理店と違うのは、そこが「ご近所さん」の繋がりを大事にする場所だということ。お金を払って依頼するのではなく、得意な人に教わったり、自分も手伝ったりしながら一緒に直す。直す楽しさに目覚め、やがて自分が教える側になることもあるそうです。

2. シケモク投資目線での気づき

映画の中で特に興味深かったのが、**「安価な商品は、最初から修理しにくい構造になっている」**という指摘でした。

例えば高品質な家電は、部品がネジやボルトで固定され、交換が可能な設計になっています。一方で、数千円の使い捨て家電は、部品が基板に直接ハンダ付けされており、一箇所壊れれば即廃棄……。

これは不動産や株式投資にも通じる話だと感じました。 「まだ吸える良いシケモク」か、それとも「再生不能な粗悪品」か。 その本質を見極める力こそが、投資における重要な判断基準になるのだと思わされるエピソードでした。

3. オランダという国への考察

思えばオランダは、江戸時代から「商売」に対して極めてドライで合理的な国でした。他国が宗教を広めようとして弾圧される中、オランダだけは「ビジネスだけの関係でOK」と割り切り、独占的な地位を築きました。

現代でも、CDを発明したフィリップス(中央の穴はオランダの硬貨サイズだとか!)や、半導体露光装置で世界を支配するASMLなど、強固な基盤を持つ企業を輩出しています。

人口は日本の約7分の1、国土は9分の1。そんな小さな国でありながら、国民の教養と文化力の高さ、そして「良いものを長く使い、合理的に判断する」精神には、投資家としても学ぶべき点が多いと感じました。オランダ人、侮れません。

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