私は、なんだかんだ桐谷さんがとても好きです。(笑) 今回は、そんな桐谷さんも好きそうな(?)、シケモク投資にぴったりの銘柄を解剖します。
5451ヨドコウは、鉄を加工して鉄製品を作る会社です。
ヨドコウは、高炉メーカー(日本製鉄など)から鉄の薄板(コイル)を仕入れ、そこに独自の技術で「メッキ」や「塗装」を施して付加価値を高める「表面処理鋼板」のトップメーカーです。
建材: 工場の屋根や壁材などの外装材。
分類: 圧延・表面処理メーカー(二次加工)
主な役割: 錆びにくい鉄板(ガルバリウム鋼板など)を作り、それをさらに自社製品として組み立てる。
強み:
物置: 「ヨド物置」で有名ですが、これは鉄板の加工から最終製品まで自社で完結している例です。
その他の製品としては、グレーチング(側溝に被せる金網)、工場で大きい紙を巻き付けるロールの芯部分の鉄製部品、鋼の板のロールそのものを売ることもあるようです。
財務は、どんな感じでしょうか。
【財務】溜め込んでます!驚異の金庫番
- 自己資本比率: 75.3%
- 利益剰余金: 1334億円
- 有利子負債: 1.5億円(ほぼ無借金!)
- 営業キャッシュフロー: 113億円
- 現金同等物: 507億円
- 配当利回り: 6.29%(※四季報発売時点)
- PBR: 0.99倍(マネックス証券 5/12時点)
【経営陣】ヨドコウを知り尽くした軍師
社長の田中栄一氏は1962年生まれ(2025年就任)。長年海外事業や経営企画を歩んできた、いわば「ヨドコウのすべてを知り尽くした軍師」のような方です。 以前のヨドコウは、お金を溜め込むだけの「地味なおじいちゃん」のような会社でしたが、田中体制になってからは「持っている資産を株主に還元し、PBR1倍を奪還する」という強い意思があるとの評価もあります。
【四季報チェックポイント】大きな決断、中国からの撤退
私が一番興味深いと感じたのは、中国の拠点(淀川盛餘(合肥)高科技鋼板有限公司)からの撤退です。 田中社長は、この中国拠点で2017年から2022年の6年間に在籍し、最後の3年間はトップとして指揮をとっていました。2019年から2022年といえば、コロナ禍と中国不動産バブルの崩壊が始まった激動のタイミング。 変化する中国の様子を現地で生々しく見てきた社長が撤退を決断し、子会社の95%を中国の現地代理店に売却することで合意に至ったという事実は、非常に説得力があります。現地をよく知る人が、地政学リスクと暴落のリスクを冷静に切り捨てたように見受けられます。無事に譲渡が実行されれば、売却益の20億円は26年度に計上される予定です。
【チャート】まっさかさまに堕ちてDesire 🎵 (by 中森明菜・笑)
ズバリ、昨日(2026年5月11日)発表された最新の決算内容が投資家の期待を大きく裏切るものだったため、売りが殺到し、年初来安値を更新するほどの急落となっています。ヨドコウの配当は、2026年3月期の決算(2026年5月11日発表)により、前期の89円から大幅な減配となる53円(予想)が発表されました。同時に、前期の配当は89円から91円に増額修正されています。大幅な減益決算の影響によるものです

「配当」と「本業の儲け」に対するネガティブ・サプライズです。
- 痛恨の「今期減配」見通し これが株価急落の最大の引き金です。6%を超える「超・高配当」が最大の魅力でしたが、「今期(2027年3月期)は配当を減らします」という厳しい見通しを出してしまいました。高配当目当てだった人たちが、「利回りが下がるなら」と一斉に手放す動きに走っています。
- 本業の「大幅減益」予測 前期は保有株式の売却などによる一時的な利益(特別利益)でプラス着地しましたが、本業の儲けを示す「営業利益」は国内外の鉄鋼需要低迷によりマイナス。さらに今年度も「経常利益が約32%減る」という弱気な予測を発表したため、不安が広がりました。
【きくちゃんの学び】いくらで拾うかシュミレーション!!!
新・配当利回りシミュレーション(予想配当53円で計算)
- 現在の株価(1,210円)で買った場合
- 利回り:約4.38%
- 評価:かつての6%超えに比べるとインパクトは薄れますが、日本の平均的な配当利回り(約2%強)と比べれば、依然として十分な高配当です。
- 第2ラインの指値(1,000円)で買えた場合
- 利回り:5.30%
- 評価:PBR0.8倍に加えて、利回りも5%を超えてきます。「財務ガチガチのシケモク銘柄」としては、かなり魅力的な水準に復活します。
- 第3の大底ライン(850円)で買えた場合
- 利回り:約6.24%
- 評価:もしここで拾えれば、なんと四季報に載っていた暴落前の「超高配当(6.29%)」とほぼ同じ利回りを享受できます!



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