「暴落はバーゲン」
これは、自転車に乗って優待を使いまくることで有名な投資家・桐谷さんの座右の銘です。私もその言葉を信じて、現金を握りしめながら常に暴落のタイミングを待っています。
でも、一口に「暴落」と言ってもレベルがありますよね。
たとえば、過去のトランプ関税ショックの時は、割と一瞬で下がり、数ヶ月で回復しました。桐谷さんも「これくらいの暴落は楽勝」といった感じで、平常心で普段は買えない割高株をワクワクしながら買っていました。 コロナショックの時も大変な騒ぎでしたが、株価が回復するまでの期間は割と短かったように感じます。
大人になって最も影響を受けた2つのショック
私が大人になってから最も影響を受けた暴落は、「ITバブルの崩壊」、そして何よりも「リーマンショック」です。
ITバブルの崩壊は、ちょうど私の就職のタイミングと重なりました。いわゆる就職氷河期で、就職先がなくて本当に大変でした。 その後、サラリーマンを辞めて独立したのですが、そのわずか3ヶ月後にリーマンショックが起きました。これもまた、とてつもなく大変な経験でした。
何もわからず買った30万円が11万円に…!
実はリーマンショックの数ヶ月前、金融初心者の私は、何もわからないまま試しに野村證券でアライアンスバーンスタインの「新興国アクティブファンド」を30万円くらい買っていました。
それがリーマンショックで、一気に11万円くらいまで下がってしまったんです。 しかも「為替ヘッジなし」だったため、その後新興国の景気が回復してきても、長々と続く歴史的な円高のせいで利益が圧縮され、ずーっと評価額は減ったままでした。
💡 きくちゃんの投資メモ:円高と為替ヘッジの罠 リーマンショック後(2008年〜2012年頃)は、1ドル70〜80円台という歴史的な円高が長く続いた時代でした。外国資産(新興国ファンドなど)を為替ヘッジなしで持っていた場合、円高になると日本円での評価額が目減りしてしまいます。 当時、「為替ヘッジあり」のファンドは利益を出しているのに、為替ヘッジなしの私のファンドはいつまでもプラスにならず、「うー、為替……円高キツい!」と苦しんでいました。
よくわからないけど試しに買ってみた金融商品が高速で目減りしたことに金融初心者の私はめちゃくちゃオロオロしてしまい、お金持ちの友達に「えーん、どうしよう…なんか私すごく愚かなことしちゃったのかしら…」と相談しました。すると、
「もう放っておいて忘れろ」
と一言アドバイスされました。私は割と素直な性格なので、そのアドバイスを鵜呑みにして、本当にすっかり忘れることにしたのです。
15年越しのサプライズと、そこから学んだこと
そのまま塩漬けにすること約15年。ふと思い立ち、「あのファンドはどうなったかな?」と口座を開けてみたら……なんと70万円くらいになっていました!
「うわあ、信じて待っていて良かった!」とびっくり仰天。 ……ですが、喜びも束の間。いざ換金しようとすると、ここからが現実でした。
野村證券さんの手数料(4%くらいだったでしょうか)が引かれ、さらに増えた利益に対して約20%の税金がドカンと引かれました。手元に残った金額は、画面で見た数字よりもずいぶん減ってしまい、改めて「手数料と税金の重み」を痛感することになったのです。
最終的にはプラスになりましたが、この一連の流れは本当にいい勉強になりました。
<きくちゃんが学んだ5つのこと>
- アクティブファンドの手数料は高い!(野村の手数料が毎年約1.8%〜1.9%程度が、基準価額(ファンドの価値)から毎日少しずつ差し引かれます。)
- 出口の手数料と税金の高さ!(野村の信託財産留保額0.3%x基準価格)+(日本政府に納税 利益x20%)
- 歴史的暴落になった時の「下がりっぷり」の凄まじさ(約63.3%の下落)
- それだけ下がっても、いつかは上がるという経験(約536%の上昇(約6.3倍))
- 為替(円高)の影響力(現地の株価が上がっても円建ての利益を打ち消してしまう)
ちょっとおバカな若い頃に、小さいお金で実験的に試したからこそ得られた、貴重な経験値です。
暴落で買うことは「時間を買うこと」
しかし、中年になった私がこれから本気で資産を運用していくことを考えると、若い時のように長期間「塩漬け」にして回復を待つ時間はありません。
投資効率を考えると、「もしリーマンショックのどん底のタイミングで買えていたら、もっと効率よく資産を回せていたな」と痛感します。だからこそ、暴落のタイミングで買うことが大事なんですね。
暴落で安く買うということは、単にお得なだけでなく、「利益が出るまでの時間を買っている」ということなのかもしれません。
これからも、来るべき「バーゲン」に備えて、しっかり準備をしておきたいと思います!



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