複合機、バイオ医療、チェキ(かわいいインスタントカメラ)、化粧品、半導体材料・・・と自分の技術を多方面に発展させて実に様々な商品を開発しているすごい会社です。「今更おしえていただかなくても知ってます」「シケモク株というより王道の優良株じゃ無い?」という声が聞こえてきそうです。確かにそうなのですが、四季報を見るとPBRが1.01倍でした「最先端のバイオや半導体で稼ぐ華やかな一面」と、「PBR1.01倍という地味で手堅いシケモク的な割安さ」の両方を併せ持っているところが、この銘柄のすごくユニークで面白いポイントなのかなとおもいましたのでブログを書いてみます。
【四季報 財務】
- 自己資本比率:63.4%
- 利益剰余金:31,174億円
- 有利子負債:8,949億円
- 営業キャッシュフロー:4,105億円
- 現金同等物:1,705億円
- 業績:増収増益
- 営業利益率(営業利益÷売上高):10.5%
- 配当利回り:2.33%
- PEGレシオ:13.6(PER) ÷ 8.0(成長率) ≒ 1.7倍(標準)
- PBR:1.01
1. 富士フイルムHDってどんな会社?(特色の整理)
- ただのカメラの会社ではない: 現在の稼ぎ頭は「ヘルスケア(医療機器やバイオ医薬品製造受託)」や「マテリアルズ(半導体材料、液晶フィルム)」。
- 強み: 昔培った「銀塩(写真フィルム)技術」や「微細な化学コントロール」を、現代の最先端産業(半導体やバイオ)に横展開して大成功している点。
2. 四季報から読む「業績と今後の見通し」
- 【最高益】の文字: 複合機は横ばいなものの、医薬品製造受託(CDMO)の費用が重い点を、好調な医療機器(内視鏡やX線、AI診断など)や半導体材料の回復、さらにチェキの世界的ヒットが下支え。
- 設備投資と成長への布石: バイオ医薬品の大型投資が一巡し、今後さらに稼ぐフェーズへ。
- 配当の安定性: 配当金も着実に増配傾向(25.3期の見込みから26.3期・27.3期予報にかけて右肩上がり)。株主還元への姿勢も手堅いです。
3. 指標チェック(2026年3月集計時点のデータ)
- ROE / ROA: ROE 7.7%、ROA 4.6% と、超巨大企業としては資本を効率よく使って手堅く利益を出しています。
- 自己資本比率: 63.4% と財務の健全性は非常に高く、安心して長期保有を検討できるレベルです。
4. まとめ(自分の視点)
- 「古い技術にしがみつかず、時代に合わせて自らの形をアップデートし続ける企業姿勢」は、ものづくりや長期の資産運用に通じる安心感がある。
たぬき度チェック:割安放置された王道優良株
ハウス食品と同じ割安に放置されている王道優良株です。PBR1倍そこそこを上げるための改善余力をたっぷり残している(財務強固)だけでなく、商品もバイオや半導体など未来の成長分野を確保している点を見ても会社の姿勢としても、たぬき牧場還りやたぬき眠りする気配も全く見えず、着実に実態ある経営でこれからも攻めていくであろうと思われます。
今はAI偏りだとか、円安(国力低い認定)で、日本の普通の健全な製造業に注目がおかれていなくて放置されているのかもしれませんね。今後10年15年のうちに、米中対立の結果として日本や東南アジアが安定して稼ぎ始めたら、このような企業にじわじわと人気が集まって買えなくなりそうな気がします。今の1倍割れギリギリラインあたりで打診買いして、何かの暴落の拍子に10%20%下がった時に増し買いできたら、景気が普通に戻った時にすごくいい老後年金をもたらしてくれるそんな気がしています。
不動産投資もお買い物もそうですが、景気が良くなってきて値段が上がったり、競争が激しくなってから「あのとき安かったから買っておけばよかったなぁ」と思うことが多いのですよね。
他人が熱狂してる反対側に放っておかれているものを丁寧に整理して良いもの探すのは楽しいですね。
たぶんこれが中東とかだとオイルしかなかったり、発展途上国だとそもそも産業が無かったりするのでしょうけど、日本は様々な分野に立派な製造業がたくさんあるから、こういう良いものを探したりする楽しみもあって良いなぁと思います。

