こんにちは、きくちゃんです!
新NISAが始まってから、「せっかく非課税なんだから、個別株も全部NISAで買って売買したほうがお得なんじゃないの?」と思っていませんか?
確かに1年の上限の350万円の枠の中で100万を積立NISA、100万を個別株でNISAみたいにやるのもいいですよね!
でも私は、350万円満額NISA+それ以上投資をしています。その場合、「どの株式や投資信託をNISAにしてどれを特定で買うのがいいのだろう」という疑問にぶつかりました。
いろんな本を読んだり、投資オタク仲間に聞いたりして自分の方針をまとめました。
- NISA口座:オルカン(インデックス)+ 長期ガチホ株(商社株など)
- 特定口座:半年〜1年で売買・回転させるシクリカル個別株(ハイテク株や鉄鋼株)
「えっ、利益に約20%も税金がかかる特定口座をわざわざ使うの!?」と思いますよね。
今回は、なぜあえて特定口座を使うのか、税金と口座のカラクリを分かりやすく解説します!
1. NISAで「売買する株」を買ってはいけない最大の理由
結論から言うと、NISAには「損益通算ができない」という強烈なルール(弱点)があるからです。
① 特定口座なら「負け」を相殺できる(損益通算)
たとえば、特定口座で2つの株を売買したとします。
- A社株:+10万円の利益!
- B社株:−10万円の損切り…
特定口座なら、証券会社が「利益10万 − 損失10万 = 0円」と自動計算してくれるので、税金は1円も取られません。
② でも、NISA口座で負けると「手元のお金が減る」という悲劇
ところが、もしB社株をNISA口座で買って、−10万円の損切りをしたらどうなるでしょうか?
トータルの成績は「+10万と−10万」なので、普通ならチャラ(プラマイゼロ)のはずですよね。
でも、実際のお財布はこうなります。
- 特定口座の利益:+10万円
- NISAの損切り:−10万円
- 引かれる税金:約2万円
- 手元に残るお金:なんと「マイナス約2万円」!
「えっ、勝敗は引き分けなのに、なんでお金が減ってるの!?」と思いますよね。
理由は、税務署のルールにあります。
NISAは「利益に税金がかからない」代わりに、「NISAでの負けは、税金の計算で完全に無視される(存在しない扱い)」という決まりがあるからです。
税務署から見ると、こう見えています。
「NISAのマイナス10万なんて知らないよ。特定口座で10万円儲かってるんだから、税金2万円をきっちり払ってね!」
せっかく特定口座で損を打ち消せるチャンスがあったのに、NISAで損切りしたせいで救済されず、払う必要のなかった税金2万円を余計に取られて大損してしまうのです。
まとめると
NISA口座の損切り = 「税金も減らせず、ただ資産を減らして終わる」
特定口座の損切り = 「税金をチャラにしてくれる味方」になる
③ 年間枠(360万円)を無駄に使い切ってしまう
さらに、NISAの非課税枠は「売れば翌年に復活する」仕組みですが、復活するのはあくまで「翌年」です。
年内に「買って、売って、また別の株を買って…」と繰り返すと、年間240万円の成長投資枠をあっという間に使い切ってしまい、本当に買いたいチャンスが来たときにNISAで買えなくなってしまいます。
2. だから「インデックスと超・長期ガチホ」はNISAが最強!
では、NISAには何を入れるべきなのか?
答えはシンプルで、「10年、20年と絶対に手放す気がない資産」だけです。
① オルカン(全世界株式)などのインデックス
世界経済の成長に乗るインデックス投資は、途中で損切りする前提がありません。
10年、15年と複利で雪だるま式に膨らんでいくため、将来数百万〜数千万円に膨らんだ利益に対する「非課税の恩恵(約20%オフ)」を100%味わい尽くせます。
② 減配リスクのない「超・大型優良株」
「この会社は日本が沈没しない限り潰れないし、配当を出し続けてくれる」という確信がある超優良株(大型商社や通信インフラなど)。
売却益を狙うのではなく、「一生売らずに、毎年入る配当金を無税でチャリンチャリン受け取り続ける」という目的であれば、NISAの成長投資枠に置く価値があります。
3. 「シケモク株・個別株の売買」は特定口座でやるのが一番安全
一方で、私たちが四季報をめくって探すような「シケモク株(低PBR・好財務の割安株)」や、カタリスト・業績回復を狙って半年〜1年程度で利確・回転させるトレードは、特定口座(源泉徴収あり)が圧倒的に有利です。
| チェック項目 | NISA口座 | 特定口座(源泉徴収あり) |
| 思惑が外れて損切りした時 | 相殺不可(損切り損) | 他の利益や配当と自動相殺(税金が戻る) |
| 年間の売買回数 | 年間360万の枠に縛られる | 何回売買しても枠を気にせず機動的に動ける |
| 確定申告の手間 | なし | 同一証券会社なら自動計算で原則不要! |
【よくある疑問】特定口座で売買したら、確定申告で国保料や扶養に響かないの?
「売買用に特定口座を使うのは分かったけど、株で利益が出たら確定申告が必要になって、翌年の国民健康保険料が上がったり、夫の扶養から外れたりしない?」と心配になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、「源泉徴収あり」を選んでおけば全く心配いりません!
証券会社が税金の天引きも損益通算もすべて自動でやってくれるため、確定申告書に書く必要がありません(申告不要制度)。確定申告をしなければ「所得」としてカウントされないので、NISAと同じように国保料のアップや扶養外れを気にせず、安心して個別株を売買できます。
※逆に、「少しでも税金を取り戻そう」と中途半端に確定申告書に株の利益を書いてしまうと、国保料が跳ね上がる罠があるので注意してくださいね!
詳しくはこの記事を参照してください。【確定申告の罠】税理士に株の取引履歴を渡すと「国保料」が跳ね上がる!?個人投資家が絶対に添えるべき「一言」
まとめ:我が家の口座使い分けルール
今のところ 私の運用ルールは、このように落ち着きました。
- NISA口座:オルカンと日経225を7対3の割合で淡々と積み立てる。一生売らない超長期株だけを置く。
- 特定口座:四季報で見つけたシケモク株や、値上がりしたら利確するシクリカル系などの個別株をのびのび売買する。
「非課税だから」と何でもかんでもNISAに詰め込むのではなく、「守り(長期ガチホ)はNISA、攻め(売買・回転)は特定口座」と役割を分けること。
この境界線(ファイアウォール)を引いておくだけで、万が一相場が急変して損切りすることになっても焦らず、規律を持って長く投資を続けられるといいな!
皆さんもぜひ、自分の持ち株の「お部屋(口座)」を見直してみてくださいね。


