春号の四季報を読破しないうちに、もう夏号の四季報が届きました。
家事と仕事の隙間に赤ペン(ポジティブ数字に引く)と青ペン(ネガティブ数字に引く)両手に頑張ってますけど、なかなか読みきれないです。
まぁ、いいさ。のんびり楽しくシケモク投資🎵 シケモクハンターのきくちゃんです。
さぁ、四季報夏号。最初は、春号で見つけて試しに100株買ってみた地味な企業群をご紹介していきます。自分で買ったくせに、何度見ても忘れるほどの地味さです。
今回ご紹介するのは、制御用開閉器で高いシェアを持つ会社。特に「カムスイッチ」というマニアックな部品で国内50%のシェアを誇っています。
お客様は、電力会社、鉄道会社、民間の電気の分電盤の製造会社など。代理店は通さず直接販売をしているため完全にBtoB、しかも大口のお客さんのみに対応するタイプの黒子企業です。
【6654 不二電機工業】の基本データ
- 自己資本比率:93.5%(猛烈な好財務!)
- 利益剰余金:82億円
- 有利子負債:1.2億円
- 営業キャッシュフロー:4.4億円
- 現金同等物:5.9億円
- 業績:増収増益
- 国内・海外売上比率:日本 90% / 海外 10%(北米・中東・東南アジア)
- 営業利益率:6.5%
- 配当利回り:2.93%
- PBR:0.54倍
猛烈な好財務、低いPBR、そしてマニアックすぎる顧客への直販という誰も入ってこれない独自の販路。「すごぉい!隙がない!かっこいい!」と思って買った春の私は純粋だった・・・。ゴールデンシケモクの中に蔓延る「たぬき寝入り」という名の妖怪を知らなかったあの頃。無知だった春の私には聞こえなかったたぬき寝入りのイビキが、夏の私にはハッキリと聞こえてきます。
たぬきチェック:参入障壁という名の防空壕で爆睡中のたぬき
- 銘柄名:不二電機工業(6654)
- たぬき分類:防空壕の中で熟睡中たぬき
🔍 【ガバナンスと財務の構造チェック】
自己資本比率93.5%、利益剰余金82億円に対して有利子負債はわずか1.2億円。PBRは0.54倍という深いドブの底に沈んでいます。手元の現金同等物は5.9億円ですが、この驚異的な自己資本比率が示す通り、会社の資産のほとんどが身軽で安全な状態に保たれています。
1996年(平8)に近畿大理工学部を卒業し、生え抜きでトップに就いた八木社長のもと、派手な買収や無理な事業拡大を追わず、電力・鉄道といった超大手インフラ企業への直販体制を愚直に維持。身内の勝手な都合や無茶な投資で自滅するリスクがほぼゼロに近い、極めて堅実で裏表のないガバナンスが特徴です。
🛠️ 【圧倒的なニッチシェアと本業の足腰】
主力のカムスイッチで国内シェア50%を独占。電力会社の発電所や鉄道の変電所、ビルの分電盤など、万が一にも誤作動が許されないインフラの心臓部に組み込まれる保安部品であるため、「信頼性」がすべてを言う世界です。新興の格安メーカーやIT企業が明日明後日にひっくり返せるような市場ではなく、新規参入の壁(経済的な堀=Moat)は極めて高くそびえ立っています。
業績も「増収増益」を維持しており、営業利益率6.5%と、この地味なBtoBセクターとしてはしっかりとした基礎体力を見せています。
📌 【備忘録としての投資戦略】
売上比率の90%が国内であり、日本のインフラ更新需要(電力網の強靭化や鉄道のメンテナンス)に深く根ざしたディフェンシブな性質が強い会社です。
これまでに見てきた「自社株消却」のクラレや、「新中計」のプレス工業のような、自ら血を流してPBR1倍を目指す「手術中・脱皮中」のイケイケな空気感は今のところ薄く、ひたすら防空壕の中で手堅くお昼寝を続けている「仙人」のような佇まいと言えます。
「今は1番底に向かう坂道の途中」という大局観のなかで、配当利回り2.93%の小判をのんびり受け取りながら、100株の現物は「日本のインフラを裏で牛耳る黒子の研究サンプル」としてストック。
急激に株価が数倍に化けるような性質の馬ではありませんが、将来2028年に予測しているようなマクロの2番底(大底)が来て世界中が大混乱に陥ったとき、この「自己資本比率93%の仙人たぬき」がどれほどビクともせずに平然としているか、その答え合わせのための最高のリトマス試験紙として、このデータを大切に保管しておくとするか……。
またまたたぬきに化かされていた、初心者の私でした(笑)。



コメント