シクリカル研究:繊維編 もう服なんか縫わない。ハイテク繊維ママは、航空機のボディを夜なべなう。

フラスコおじさん(ジジイ株)の横で、環境の変化に敏感に対応しながらバリバリ働く「ハイテク繊維ママ」の世界へようこそ!

母さんがー 夜なべーをして、手袋編んでくれたぁー🎵

そんな昭和の母さんのような繊維業界でしたが、戦後を迎え、平成を越え、令和になり、環境の変化に敏感に対応する逞しい女性のように変貌を遂げ、現在は「ハイテク繊維ママ」としてバリバリ働いています。今回はそんなハイテク繊維ママについて解明していきましょう。

ハイテク繊維ママ(東レ、東洋紡、帝人)のハートを握る「指標」は、世界の空を飛び交う「航空機(ボーイングなど)の受注・生産台数」、そして「自動車の生産台数」、さらには原材料となる「原油・ナフサ価格」です。

⏳ 繊維セクターの歴史的サイクル年表

❶【天井】2017年〜2019年頃:世界中の飛行機がママの紡いだ糸で飛んでいた「天空の絶頂期」

  • 当時の状況: 世界的な大航空機ブームが到来。ボーイングの最新鋭の機体(787など)は、機体の重量を軽くして燃費を爆発的によくするため、なんと「鉄」ではなく、東レが作る軽くて強靭な「炭素繊維(カーボンファイバー)」が丸ごと使われることになりました。
  • 業績と株価: 「世界中の空を飛んでいる最先端の機体は、アタシが夜なべして織った糸でできているのよ」と、ママは新橋横の汐留のホテルのおしゃれなラウンジで夜景を眺めながら、うっとりとワインを回していました。これが、大天井期です。

❷【暗黒期】2020年〜2023年:コロナ禍の「飛行機ストップ」&「妖怪箪笥ババア(旧・繊維)の足引っ張り」地獄

  • 当時の状況: コロナ禍で世界中の航空機需要がゼロになり、ボーイングの工場がストップ。せっかく夜なべして作った炭素繊維が全く売れなくなりました。
  • おばあちゃんのもののけ化: さらに、ハイテク繊維ママの部屋の奥の箪笥に入っていた「昔ながらの衣服用の繊維」や「古いアパレル向けの素材」の利益がペラペラになり『妖怪箪笥ババア』にもののけ化。せっかくママが夜なべして紡いだハイテク素材の儲けを速攻で全部食いつぶすという大内紛(令和のハイテクママと昭和の根性ババアとの激しい嫁姑争い)が起きました。
  • ハイテク繊維ママの悲鳴: せっかくハイテクに進化したはずなのに、昔の衣料繊維の赤字のせいで、株価はバキバキに売り叩かれて汐留のホテルはおろか、新橋の駅前を通過して地下のシェルターへ強制送還されました。いつの世も嫁姑争いは絶えない……。

❸【現在・這い上がりなう】2024年〜2026年現在:航空機の復活 & 泣く泣く「長らく放置していた姑の膨大な残地物を処理(構造改革)」なう

  • 現在の状況: いま、ハイテク繊維ママはシェルターの鏡の前でボサボサになった髪を整えてお化粧を直している最中です。世界的な旅行ブームで航空機需要がV字回復し、再び「ハイテク繊維ママの糸(炭素繊維)」の注文がパンパンに詰まり始めています。さらに、足を引っ張っていた古い衣料用繊維の赤字工場をようやく「断捨離(構造改革・残地物処理)」し始め、利益の泥沼を抜け出しつつあります。
  • 株価構造背景: 業績はハイテク素材のおかげで劇的に戻りつつあるのに、世間のイメージが「でも繊維(アパレル)でしょ?」と100年前のイメージで止まっているため、株価は未だに「PBR 0.6倍前後」のシケモク値で放置されています。ダンボールお兄さん・フラスコおじさん・鉄鋼おじさんたちと同様、増配や自社株買いをチラつかせながら、曇りガラスならぬ「古い毛糸玉」の向こう側から汐留のホテルのおしゃれなラウンジへのカンバックを企んでいます。「もう一度おしゃれしてあそこのホテルでカクテル飲んでやるぅ!!」そんなママの声が聞こえてきそうです。

🕵️‍♂️ スカウトマンきくちゃんが見抜く:ハイテク繊維ママの真の姿とは

繊維という地味な名前(イメージ)に隠された、ハイテク繊維ママの本当の武器(正体)の仕分けです。

✈️ 鉄より軽くて10倍強い「炭素繊維」の絶対的支配者

炭素繊維は、作るのに超高度な化学技術と、気の遠くなるような焼き付けの工程(これまた24時間止められない巨大な熱処理炉)が必要です。日本の「東レ」は、この最先端炭素繊維で世界シェアNo.1の絶対王者。ボーイング社と長期の独占供給契約を結んでいるため、他国のライバルが「明日から飛行機のボディ織ります!」と言っても絶対に割って入れない、エベレスト級の参入障壁を持っています。

🔋 スマホの画面からEVのバッテリーまで

繊維ママが夜なべして織っているのは糸だけではありません。スマートフォンのディスプレイに使う超極薄のフィルムや、電気自動車(EV)のリチウムイオン電池のセパレーター(絶縁シート)など、現代のデジタル社会の「裏の裏」をゴリゴリに編み上げているのがこのハイテク繊維ママの仕事です。

🛑 じゃあ、この夜なべ繊維ママ、いつハントする?

結論、ママをスカウトする本当の狙い目は、ガラスおじさん(ヨーロッパかぶれ)よりもちょっと手前の「2028年頃の大不況・大暴落のど真ん中」になりそうです!

景気のバケツリレーで見ると、繊維ママは最後尾のガラスおじさんよりも手前の位置を走っています。

  • 【最先端の素材】★ハイテク繊維ママ(飛行機が売れる!スマホが売れる!で動き出す)
  • 【本当の最後尾】ガラスおじさん(ビルが建って、最後の最後に窓をハメる)

世界不況のパニックが来て「もう誰も海外旅行に行かない!飛行機なんて作らない!」と世間が大騒ぎをはじめ、ママが汐留の夢を諦めかけてトボトボとシェルターの物陰に座り込んだその瞬間、株価が文字通りゴミ値(PBR 0.3倍〜0.4倍)まで理不尽に売り叩かれた時が、最高の仕込み時です。

「普通の投資家は絶望して逃げ出しますが、私たちは知っています。世界中の航空機が燃費を良くするためには、ママが夜なべして織り上げる世界最強の糸が絶対に不可欠であることを。世間が冷え切っている間に格安の低PBRでハントしておけば、再び世界が動き出したとき、寡占の強みを活かしてママの元に注文が殺到します。凄まじいロケットスタートで汐留のラウンジへ返り咲くママの背中を、まだノロノロとアルペン登山(ヨーロレヒー🎵)の準備をしているガラスおじさんを横目に、ニヤリとしながら見送るのが最高の間合いなのです。」

まあ、この仕込み時期も先すぎて、ガラスおじさん共々忘れてしまいそうですけどね……!(笑)

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