【乗っ取り危機を救った白馬の騎士】象印(7965)の裏にある熱いドラマと、プロのシケモク投資に便乗する方法

おもしろ投資家図鑑

前回の記事で、象印マホービン(7965)が株価急落でめちゃくちゃ手堅い利回り水準になっているお話をしました。

今回は、そんな象印の「絶対に潰れない鉄壁のディフェンス」の裏側にある、まるで映画のようなドラマをご紹介します。キーワードは「ホワイトナイト」です!

1. 象印を襲った「敵対的買収」の危機

「ホワイトナイト(White Knight:白馬の騎士)」とは、敵対的な買収者に狙われた企業を、味方になって救ってくれる友好的な第三者の投資ファンドなどのことです。おとぎ話で、悪者に襲われているお姫様を助けに来てくれる騎士に例えてこう呼ばれています。

実は2020年、あの私たちの愛する優良企業「象印」にも、この敵対的買収の事件が起こりかけました。当時の人間関係(?)を整理すると、こんな感じです。

  • お姫様(狙われた企業):象印マホービン
  • 悪者(敵対的買収者):中国の家電大手ギャランツ(格蘭仕)系ファンド
  • ホワイトナイト(白馬の騎士):アメリカの投資ファンド「タイヨウ・パシフィック・パートナーズ」

中国のギャランツが象印の株をどんどん買い占めて、「経営陣をクビにして、会社のやり方を変えろ!」と迫ってきたとき、象印単体では株の比率で負けそうになっていました。市川社長、まじピンチ。

そこに現れたのが、ホワイトナイトである「タイヨウ」でした。彼らはかねてより象印の経営方針やモノづくりの精神をとても高く評価していたのです。

「それなら、私たちがギャランツに対抗して、象印の株を大量に買います。私たちは市川社長の味方ですから、安心して経営を続けてください」

そう言って、味方として名乗りを上げてくれました。こうして、味方(創業家+ホワイトナイト)の持っている株の合計が敵(ギャランツ)を大きく上回ったため、ギャランツは象印を乗っ取ることができなくなり、諦めざるを得なくなりました。

2. シケモク投資家が知っておきたい「ホワイトナイト」の性質

もちろん、ホワイトナイトはボランティアで助けてくれるわけではありません。彼らも投資家なので、助ける代わりに「将来、象印がもっと良い会社になって株価が上がる」ことを期待しています。

ただ、一般的なアクティビスト(物言う株主)のように「今すぐ現金を全部吐き出せ!配当に回せ!」と無理な要求で会社を荒らすことはしません。

「経営陣の味方をしながら、じっくり時間をかけて企業価値を高めていこう」という、超長期のスタンスを取るのがタイヨウの特徴です。象印にとって、まさにピンチの時に後ろ盾になってくれた、心強い「大人のパートナー」と言えます。

きくちゃんの学び & 次回予告

……と、ここまで書いて思ったんですよね。

タイヨウ・パシフィック・パートナーズって、ウォーレン・バフェット的な目線を持った「超一流の資金力があるシケモク投資家」ってことじゃん!?

彼らが膨大な時間とお金をかけて「ここなら間違いない」と裏付け調査をして選んだ銘柄は、どれも象印と同じように、財務がピカピカで、現金を持っていて、地味だけど製品が一流の「絶対に潰れない手堅い会社」のはずです。

つまり、彼らの投資している銘柄をチェックすることは、プロのカンニングペーパーをタダでのぞき見るようなもの!

自分で一からお宝株を探すのは大変だけど、プロの目利きに丸乗りできるなら、これほど心強いことはありません。

ということで、次回は「タイヨウ・パシフィック・パートナーズが愛する、手堅すぎる日本株銘柄リスト」を一緒にのぞいてみたいと思います!お楽しみに!

(免責事項:投資は自己責任でお願いします!)

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