教育も投資も「手間をかけるか、金を払うか」。理系男子の英語教育をDIYするシケモク的戦略

シケモク暮らし

4月から、我が家の大きい方のシケモクJr.(長男)が中学校に進学しました。

先日、初めての英語のテストが返ってきたのですが、その内容が最高に仕上がっていたので聞いてください。

問題は、次のような例文を読んで、空欄を埋めるというものでした。

【例文】 Steve: I don’t like tempura. I like sushi. (私は天ぷらが嫌いです。私は寿司が好きです。)

【問題】 Steve: I (  ) like tempura. I like sushi.

読んだ文章を元に、選択肢から単語を選んで穴埋めをする、よくある問題です。 そこにJr.が堂々と書き込んだ答えがこちら。

Steve : I (am) like tempura. I like sushi. (訳:私は天ぷらのようです。私は寿司が好きです。)

……まさかの自己紹介。スティーブ、天ぷらになっちゃったよ。

家に帰ってきたJr.に、 「おい、天ぷらが好きなのはスティーブじゃなくて、お前だろ!例文を元に考えろよ!うっかり自分の本音を表現してんじゃねぇよ(笑)」 と突っ込んだところ、図星だったらしく爆笑していました。

ママが作る「とり天」が大好物の彼にとって、「この世に天ぷらを嫌いな人間なんているわけがない」という大前提があったようです。日常生活における視界の狭さとマイペースっぷりが、私にそっくり。哀れな遺伝子(笑)ですが、最高に愛おしい我が子です。

令和の中学英語は「作業量」の勝負

今の英語教育は、私たちの昭和後期とは大違いですね。小学校から英語に触れている世代です。 Jr.の小学校時代の英語は、スペルを覚えることよりも「聞き取り(リスニング)」が主でした。

実はJr.、塾にも通っていないのにリスニングだけは毎回満点だったんです。 理由は明確。週末に我が家で外国人の友人を招いてランチ飲み会をするたび、私が英語で早口でまくし立ててガハガハ笑っている姿をずっと見ていたから。 彼にとって「英語を聴く」ことへのハードルは最初から低かったようです。

(ちなみに、私が英語で息子の失敗談を外国人の友人にバラして話のネタにしていると、「もうやめてよママ!」と必死に抵抗していました。サバイバル精神こそ、人間の能力を一番引き出すモチベーションですね)

しかし、中学に入ると一変。リスニング貯金だけでは通用しなくなります。 「単語を増やす」「スペルを覚える」「熟語を覚える」「文法を覚える」……。ひたすら暗記と作業の量が増えてくるのです。

教育も投資と同じ。「金をかけないなら手間をかけろ」

ここで親としての選択を迫られます。塾に行かせるか、行かせないか。 塾に行かせるとお金もかかるし、何より時間も拘束されて息子の遊ぶ時間が減ってしまう。できれば受験ギリギリまで塾には行かせたくない。

そんな時、私の脳裏に浮かぶのは、投資と同じあの原則です。

「金をかけないなら手間をかけろ。手間をかけないなら金を払え」

不動産投資で言えば、高属性のサラリーマンや地主が銀行でローンを引き、レバレッジをかけてリフォームも管理もすべて外注するようなものです。利回りは下がりますが、自分の持ち金以上のキャッシュを動かして絶対量を増やし、利益額を上げる。 これは、学資ローンを組んで留学させたり、高額な予備校に通わせたりする感覚に似ています。

一方で、我が家のJr.はまだ中学生。 そして幸いなことに、英語は元商社マン(一応、学士持ってます)である私の大得意分野。

「シケモク投資家として、ここはDIY(自主施工)で仕上げるのが筋だろ」

というわけで、外注(塾)には頼らず、毎日私がマンツーマンで英語の勉強を見ることにしました。

学校への「電凸」でキー情報をスクリーニング

うちのJr.は、集中力は高いのですが、コミュニケーション能力にムラがある典型的な理系男子(絶賛成長期)。 学校からの手紙を失くしたり、先生からの連絡事項を勘違いしてドツボにハマったりする傾向があります。

「息子の『大丈夫』は信用できん」と判断した私は、早速中学校に電話を入れました(笑)。 そこで得た一次情報がこちらです。

  • 授業前に好きな英語の歌をBGMで歌う時間があるが、これは景気付けで評価には入らない
  • 週に2回、英語の小テストがある
  • 単元が終わるごとに単元テストがある
  • 6月から毎月、定期テストが始まる

……案の定、Jr.はこれらを全く把握していませんでした。さすが我が子、どこにいても自分の世界に籠るマイペースのプロです。幼き日の自分を見ているようで、小言もそこそこに、対策を練ることにしました。

理系男子×英語=最強の差別化戦略

そんなわけで、最近は毎日学校から帰ってきたら、ママと一緒にお勉強タイムです。 彼自身、「ママみたいに外国の人と楽しくお喋りして飲み会がしたい」という不純(?)かつ最高のモチベーションがあるようなので、前向きに取り組んでいます。

私が彼に伝えているのは、極めて現実的な生存戦略です。

「いいか、あんたは理系の男子だ。将来エンジニアになったとして、『英語が話せないエンジニア』『英語が話せるエンジニア』じゃ、働ける会社の規模も給料も、天と地ほど変わってくる。

あんたは私に似てマイペースで、自分の世界だけで生きるタイプ。そんなタイプが組織から首を切られず、大事にされ続けるためには、他の人と違う付加価値をつけて差別化(ブルーオーシャン戦略)するしかないの。

もし会社員にならなくて、自営業で何かモノやサービスを売るにしても、英語ができれば世界中がお客さんになる。日本語だけなら、縮小していく日本市場だけが相手。 これからしばらく円安ドル高が続く。円だけを稼いでいればいい時代はもう終わったの。これからはドルを稼ぐのよ。

通訳になるわけじゃないんだから、完璧じゃなくていい。たまに間違えてもいいから、普通の会話を気軽に楽しめるレベルの英語を、今モノにしておきなさい」

――投資ブログの割に、家庭内の教育論がちょっとイカれている自覚はあります(笑)。

でも、これからの時代を生き抜く「シケモク的・生存戦略」としては間違っていないはず。 スティーブを天ぷらにしてしまう我が子が、世界を相手にドルを稼ぐ日を夢見て、今日も親子でDIY勉強法に励みます。

ウホホッ。

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