アドレナリン投資 vs シケモク投資!真逆すぎる投資仲間とのラーメン談義

おもしろ投資家図鑑

投資のスタイルというのは、本当に人それぞれです。

私には、とにかく「刺激強めの投資」が大好きな男友達がいます。 どれくらい刺激強めかというと、不動産の競売に入札したり、借金を限界までして億単位で物件を買い進めたりするレベルです。

しかも、そこで儲けたお金はさらにレバレッジ(テコの原理)の効いたインデックス投資に突っ込んで増やすという徹底ぶり。 上手くいっている時はアドレナリンがドバドバ、上手くいっていない時は心臓がバクバクでヒリヒリするのがたまらない、という完全な投資ジャンキーです。

やっていることは私(低PBRの地味な企業を愛するシケモク投資家)と全く正反対なのですが、ビジネスの意見交換も兼ねて、なぜかよくご飯に誘ってくれます。

そして、会うといつもニヤニヤしながら借金をすすめてくるのです。

友達:「きくちゃんも借金しましょうよ。3000万は借りられると思いますよ」

私:「あんた、ほんとに刺激強めが好きだよね」

友達:「そうなんです。ラーメンも蒙古タンメン中本の激辛が好きです」

私:「私は、さっぱりした塩野菜タンメンが好きです しかも細麺でお願いします」

そんな不毛な会話を繰り返しながらも、何故かずっと友達です。 お互いに心の底で「こいつ一体何なんだ?変なやつだな」と物珍しがっている間柄なのかもしれません。

今回は、そんな変態激辛好きな友達がガチで回している「劇薬」のような商品と、私たちの間で起きた「ある奇跡の答え合わせ」についてお話しします。

激辛男が愛する「脳汁ドバドバ商品」

彼が愛用しているのが、以下のレバレッジ(連動する値動きを何倍にも増幅させる)商品です。

1. レバナス(レバレッジ・NASDAQ100)

米国のハイテク企業中心の株価指数「NASDAQ100」の日々の上昇率・下落率の「2倍」になる投資信託です。 上がるときは2倍速ですが、相場が「上がって、下がって」を繰り返すもみ合い(ボックス相場)になると、資産の基準価値が少しずつ削られて減っていく「減価(げんか)」という最大の罠があります。持っているだけでじわじわ体力を削られる「短期決戦用の劇薬」です。

2. 日経4.3倍ブル

日経平均株価の「日々の値動きの4.3倍」連動して動く、国内最狂クラスの超ハイレバレッジ投資信託です。 企業の財務健全さなどは1ミリも関係なく、完全に「今日明日の日経平均が上がるか下がるか」だけの短期の方向性パチンコです。

150万が700万近くに!?彼の「変態的な強運」の正体

この激辛好きの友達、実は2022年に「ジュニアNISA(一人娘さんの口座)」でレバナスを始めたそうです。

投資をやっている方ならピンとくると思いますが、2022年といえば、米国の利上げによってNASDAQが暴落し、レバナスの価格が最高値から70%近くも叩き落とされた「暗黒の年」です。

そんな誰もが恐怖するド底のタイミングで、彼は子供の口座にレバナスをガツンと仕込み、トータルで150万円ほどを突っ込んだそうです。 資産が目減りしていく局面で「心臓バクバクして最高!」と喜んでいたのかは謎ですが、その後の2023年からの生成AIバブルの波を、彼は2倍のレバレッジで丸ごと飲み込むことに成功します。

結果、なんと現在150万円が700万円近く(約4.6倍)になっているとのこと……!

彼が言っていた「レバレッジを長期でホールドする安心感が半端ない」というセリフの裏には、「大暴落の底で仕込んだから、もう絶対にマイナスにならない」という莫大な含み益のクッションがあったわけです。真似は絶対にできませんが、その狂気と強運の引きの強さには脱帽です。

【衝撃のオチ】タンメン派の私も、実は同じ結果でした

彼の「150万が700万になった」というドヤ顔(笑)の報告を聞きながら、私はふと、自分の手元を振り返りました。

実は私も、同じ2022年にジュニアNISAを始めていたのです。 我が家は長男と次男の二人分。それぞれの口座に150万円ずつ、計300万円を入れました。

ただし、私が選んだのはレバナスのような劇薬ではなく、さっぱり野菜タンメンのようにマイルドで手堅い「オルカン(全世界株式)」です。

その結果、どうなったかというと……

私のオルカンは、この数年の世界的な株高の波に乗って、見事に2倍以上に成長。 150万円ずつ入れた子供たちの口座は、それぞれ「350万円×2人分」となり、合計でピッタリ「700万円」になっていたのです。

  • 激辛レバナス男: 1人分で150万 ➔ 700万
  • タンメンの私: 2人分で300万 ➔ 700万

元手の種銭も、選んだインデックス(中身)も全く違います。 彼は「超ハイリスク・ハイリターン」の劇薬1本で勝負し、私は「王道の分散投資」を2人分でコツコツ育てた。

アプローチは180度違うのに、たどり着いたゴール(着地した金額)が同じ700万円だったという、この奇妙な共通点。お互いの口座を見せ合って、「結果同じじゃん!」と笑ってしまいました。

まとめ:変態的なバイタリティーに、やっぱり拍手

投資の世界で一番のリスクは、実は「何もやらないこと」です。 インフレで現金の価値がすり減っていく中、彼のように限界までリスクを取って金を転がしまくるバイタリティーは、真似はできずとも立派な才能です。

でも、毎日ジェットコースターに乗って心臓をバクバクさせる激辛投資では、私はお腹を壊してしまいます。

私はやっぱり、夜もぐっすり眠れてお肌の健康にもいい、さっぱり野菜タンメンのようなオルカンや地味なシケモク株を愛でる投資スタイルが一番合っているな、と再確認したのでした。

皆さんは、心臓バクバクの激辛レバナス派ですか? それとも、安心安全のさっぱりタンメン派ですか?

私は今日も、さっぱりタンメンをすすりながら、我が家の「700万円」の成長をのんびり見守ることにします。

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