【アメリカ】世界のジャイアンがガチギレする5つの地雷と、日本の「次の黄金期」の歩き方

おもしろ国図鑑

この世は「ヤンキーの縄張り争い」

毎日紙面を賑わせるアメリカ合衆国。 自分で作った「自由競争」というルールを自分でぶっ壊し、みんなをぶん殴りながら要求を突きつけていく様は、まさに世界の「ジャイアン」です。殴られた方は、「えぇっ?!なんか昨日と言ってること違うんですけど・・・」って感じですね。

高学歴のエリートや王族たちが動かしているのが政治だと思いがちですが、実はこの世は「ヤンキーの縄張り争い」なのかもしれない……そんな気がしている今日この頃です。

「田舎のヤンキーと蜂は、ちょっかいを出さなければ刺してこない」と、知り合いの庭師が言っていた名言です。 では、もしアメリカがジャイアンならば、一体どんなタイミングで、何がきっかけでガチギレするのでしょうか?

世界の覇権国・アメリカ合衆国の「ガチギレの歴史」をリストアップしてみました。

アメリカがガチギレした歴史5選

1. 【vs ドイツ】潜水艦で挑発した帝国の息の根を止める

  • きっかけ: 1917年 ドイツによる「無制限潜水艦作戦」
  • アメリカの対応: それまで「ヨーロッパの戦争には関わらない」と静観していたアメリカ。ですが、第一次世界大戦中の1915年、ドイツが商船を無差別に沈めるという恐ろしい作戦をしていた頃、たまたまドイツが攻撃したイギリスの客船に乗っていたアメリカ人128人が犠牲になったことでついにガチギレ。大戦への参戦を決定し、圧倒的な物量と資金力を疲労困憊でふらふらだったイギリスやフランスに提供して生き返らせ、ドイツ帝国を完全に叩き潰しました。

2. 【vs イギリス】勝手な戦争をした親分の急所を突く

  • きっかけ: 1956年 「スエズ危機(第2次中東戦争)」での英仏の暴走
  • アメリカの対応: 当時、アメリカ(資本主義)はソ連(社会主義)と「仲間(陣営)を増やすゲーム」の真っ最中。そんな大人の事情を無視して、中東で勝手に戦争を始めた身内のイギリスに激怒します。 英仏がこんな古臭い植民地侵略みたいな真似をすると、中東の国々が一気にソ連側に寝返ってしまうからです。実際、ソ連はエジプトを助けるフリをして好感度を爆上げしていました。 「何してくれとんのじゃー、ワレー!」と怒ったアメリカは、イギリスの通貨「ポンド」に空売り攻撃を仕掛けて大暴落させ、原油の供給をストップ。金融とエネルギーの首根っこを掴まれたイギリスはわずか1週間で降伏し、世界の中心から引きずり下ろされました。これ以降、アメリカが名実ともに西側グループのトップに君臨します。

3. 【vs 日本】経済で勝ちすぎた子分を条約でハメる

  • きっかけ: 1985年 「プラザ合意」と、その後の対日半導体摩擦
  • アメリカの対応: 「メイド・イン・ジャパン」が世界を席巻し、自国の基幹産業が脅かされたことでガチギレ。冷戦期は「共産主義への防波堤」として日本を特別に可愛がっていたアメリカでしたが、冷戦の終わりが見えてきて防波堤の必要性がなくなると、容赦なく梯子を外して牙を剥きました。 為替レートを強制的に超円高に書き換える「プラザ合意」を認めさせ、さらに不平等な「日米半導体協定」で日本の最強ハイテク産業の息の根を止めました。これが、日本のデフレ(失われた30年)の引き金となったのです。

4. 【vs イラク】ドル覇権に刃向かった独裁者を処刑する

  • きっかけ: 2000年 フセイン大統領による「石油決済のユーロ化」宣言
  • アメリカの対応: アメリカの力の源泉は、世界の石油が必ず米ドルで取引される「ペトロドル体制」です。 1999年に欧州で「ユーロ」が誕生した際、フランスのシラク大統領(当時)はイラクのフセイン大統領に石油決済のユーロ化を提案。フセインがこれに乗り、アメリカの絶対防衛ライン(地雷)を踏んだことでガチギレされます。 2003年、アメリカは「大量破壊兵器の保持」という大義名分(のちに誤りと判明)を掲げてイラク戦争を起こし、フセイン政権を丸ごと崩壊させました。

5. 【vs 中国】ハイテクで追いついてきた下請けを包囲する

  • きっかけ: 2015年 「中国製造2025」の発表と南シナ海の軍事基地化
  • アメリカの対応: 「豊かになればそのうち民主化するだろう」と思って世界の貿易仲間(WTO)に入れてあげたのに、果実だけを吸い上げてハイテク技術と軍事力で覇権を奪いにきたためガチギレ。 トランプ政権の「米中貿易戦争(高関税爆撃)」に始まり、現在のバイデン・トランプ政権へと続く「最先端半導体の輸出規制」で、中国の成長の壁となって立ち塞がっています。 さらに、中国に安価で石油を供給していたベネズエラやイランにも圧力をかけ、あの手この手で兵糧攻めを敢行中。エネルギーのルートを締め上げられた中国相手に、次はいよいよアジア(台湾海峡など)が緊張の舞台になると言われています。

きくちゃんの学び:歴史のサイクルから見る「これからの20年」

アメリカの「アメとムチ」の歴史を振り返ると、日本は綺麗にそのサイクルに組み込まれていることがわかります。

  • 1939年〜1945年: 第二次世界大戦でぶっ潰され(下↓)
  • 1955年〜1973年: 高度経済成長で盛り上げられ(上↑)
  • 1985年〜: プラザ合意&半導体協定で時間をかけてぶっ潰され(下↓)
  • 2026年: 日本、今ここ。

米中対立の最前線にある今、順番的に日本は「再び(中国に対抗するために)アメリカから盛り上げられるフェーズ(上↑)」に入りつつあります。

アメリカがこのまま覇権国をキープするのか・・・、それとも中国が逃げ切るのか・・・。その狭間で、私たち日本はどうやって生き延びていくべきでしょうか。 過去の周期から逆算すると、次の下り坂(再びアメリカに目をつけられてぶっ潰される時期)は2056年あたりと予想できます。

30年後の息子たち:”Japan is No.1”の勘違いの罠

30年後、私の息子たちは40代です。 20代〜30代の多感な時期に「好景気」を浴びるこの世代は、かつての団塊の世代やバブル世代と同じ環境で育つことになります。

そうなると、この世代は「好景気を自分の実力・努力の成果だと勘違いする世代」になりかねません。

子どもたちが物心ついた時、私はこう言い聞かせようと思っています。

「この好景気は、あんたの力じゃないからね。ただのサプライチェーンだからね。サプライチェーンはマクロ経済次第でいつでも外されるから、油断しなさんな」

30年後の私:「こんなはずじゃなかった・・・」大正生まれの祖父母の背中

そして30年後、私は70代後半。 これは、40代で戦後を経験し、焼け野原から奇跡の復活(高度経済成長)を遂げたものの、70代後半のバブル崩壊で再び大底を経験し、過去の栄光にすがりつきながら「一体いつ間違ったのかな?」「こんなはずじゃなかった」と首を傾げながら死んでいった、明治・大正生まれの私の祖父母の世代と重なります。

この世代の危ないところは、60代後半という「人生の終盤」で景気のピークを迎える点です。

本来なら人生のまとめに入り、無理のない守りの準備をすればいいものを、時代の波に乗っかって多額のローンを組んだり投資を拡大したりしてしまい、バブルの最終局面の利上げなどをきっかけに暴落による不景気と利上げにより膨らんだ借金としう「負の遺産」を孫の代まで残す……というパターンに陥りがちな世代です。

シケモク投資家の戦い方:バリューで拾って上がっているうちに利確して安全確保

つまり、30年後に来るであろう「次の大底」で笑って穏やかに死ねるかどうかは、これから訪れる「実りある20年」でいかに稼ぎ、その後の10年で余計な色気を出さずに逃げ切るかにかかっています。

まさに「バリュー(安値)で拾って、上昇しているうちに利確する」。

これこそが、私の老後の資産形成における最大の勝負所です。 投資は結局出口が勝負。どんなに株価が上がっても出口が悪いとただの幻想です。大国の思惑や時代の波に踊らされることなく、地道に、手堅く、生き残るためメンタルと教養を養っていきたいものです。

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