テスラに初乗車して分かった結論。「これは車じゃない、タイヤがついたスマホだ」

シケモク暮らし

1. バリュー投資家、グロースの象徴と出会う

この前、初めてテスラに乗る機会がありました。 知り合いの家に遊びに行った帰り、「駅まで送るよ」と旦那さんが新しく購入した自慢のテスラに乗せてくれたのです。

基本的に、私は車にあまり興味がありません。 たまに近所のイオンのショッピングモールでテスラが展示されているのを見かけても、 「あー、流行りもんが飾ってあるわ。バリュー投資家のワシには関係のないグロースの世界じゃ。クワバラ、クワバラ……」 と、完全にスルーしていました。

ですから今回は、偶然にも自分が普段興味を持たない領域に目を向け、見聞を広げる良い機会をいただいたわけです。

2. ミニマリズムとテスラ:家を手放した男が選ぶ車

乗り心地はとても静か。車内気に入ると、大きなiPadのような液晶パネルがど真ん中にあるだけで、他はつるんとして何もありません。

この内装のシンプルさについては、私がYouTubeでよく見ているお片づけ系のミニマリスト・しぶさんの動画で知っていました。しぶさんはスティーブ・ジョブズをリスペクトしていて、大のアップル製品好き。無駄なものは一切買わない・置かない主義を徹底されている方です。

お掃除ロボットで自動掃除、洗濯乾燥機で自動洗濯、PCは持たずにスマホで持ち物を最小化……。その効率化の徹底ぶりは立派なものですが、なんと最近はテスラを購入し、「テスラで暮らしている」そうなのです。 ついに家や家電まで手放し、大好きなアップル(的思想)を搭載した車をマイルームにしてしまうとは。どこまでもストイックで、本当に面白い方です。

3. きくちゃんのリアル乗車感想:ポジとネガ

実際に乗ってみて、私が感じたリアルな感想をまとめてみます。

  • ポジティブな点: デザインが究極にシンプルで、掃除がとにかくしやすそう。車内中央にiPadを据えた、他にはハンドル以外何もないという画期的なレイアウトは、個性が突き抜けています。ドアノブがボディに格納されていたり、開閉がボタン式だったりと、今までの車の概念を覆す「未来っぽさ」が薫ります。コンセプトもデザインも尖りきっている。この姿勢こそが、市場でカリスマ的に評価されている理由なのでしょう。
  • ネガティブな点(ここが本音): ……ぶっちゃけ、板金の技術としてはあまりカッコよくありません。コスト重視の日本のエコカーをさらにツルッとさせた感じで、金型や板金にお金をかけていないオーラが全面に出てしまっています。「珍しいけれど、普通に開けにくいドアノブ」も、どこかお掃除ロボットのよう。全体的にプラスチッキーで、エンジンで動く自動車が持つ「板金の美しさ」や「メカとしての重厚感」などの耐久性を感じさせる素材感、そしてメカニックエンジニアの美意識が感じられる工夫のオーラは皆無です。

4. 結論:すべてを飲み込んできた「スマホ」の最終形態

一通り観察して、私の中で一つの結論が出ました。

「テスラは車ではない。タイヤがついた最新のスマホだ」

そう考えると、すべてにしっくりがいきます。重厚な高級車としての佇まいを期待するから違和感があるのであって、これは動くガジェットなのです。

思えば、スマホは進化と共にいろんな業界を飲み込んできました。 かつてクオーツ時計で一世を風靡した日本の時計業界はスマホに喰われ、固定電話の数は激減し、タウンページや紙の雑誌も姿を消していきました。オンラインでの買い物が当たり前になったことで街のお店は減り、最終的にはパソコンすら持たずに「スマホだけ」で全てを完結させる人も増えました。

そして今、ついに「車」までもがスマホになったということなのです。 なるほど、そういうことか!と、激変する時代のパズルがピタッとはまった気がしました。

普段、地味で堅実な低PBR銘柄(シケモク株)ばかりを愛でている私ですが、たまにはこうして最先端のグロースな世界に触れてみるのも、脳の刺激になって楽しいものですね。

(……でも、次回の記事ではこの『動くスマホ』の出口戦略について、バリュー投資家として丁寧に電卓を叩いてみようと思います!)

タイトルとURLをコピーしました