今日も今日とてシケモク日和。 シケモクハンターのきくちゃんです。
先日、映画『マネー・ショート』の話をしましたが、主人公のモデルとなったマイケル・バーリは、巷では「リーマン以降のあいつの予想は当たらない」なんて言われたりしています。
でも、これは今に始まったことじゃなくて、リーマンショックの時もそうでした。 当時、絶大な信用を誇っていた不動産債権の崩壊に賭けて、CDSという保険を高額で大量に買った時、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった名だたる証券会社のエリートたちから「あいつは頭がイカれた(笑)」と失笑されていたんです。
暴落はいつか来るもの。 エコノミストや偉い大学教授、アナリストたちも、暴落がいずれ来ることはだいたい分かっているみたいです。 ただ・・・「それがいつ来るか」を予想するのがめちゃくちゃ難しいらしい。
リーマンショックの時も、バーリは3年近く粘りに粘って、ギリギリのところで賭けを成功させました。待っている間はずっと馬鹿にされ続け、彼に投資資金を預けているクライアントからは「俺の金を返せ!」と激しく責められていました。
『マネー・ショート』の中では「不動産のサブプライムローン」が空売りの相手でしたが、今回の彼が戦っている相手は「AI」です。
現在、マイケル・バーリは以下の2社をプットオプション(空売り)していることで度々話題になっています。
- NVIDIA(エヌビディア): 生成AIやデータセンター向けGPU(画像処理半導体)で世界シェアの約7〜8割を握る、米国の大手半導体メーカー
- Palantir Technologies(パランティア・テクノロジーズ): 米国のデータ分析および人工知能(AI)プラットフォームを提供する企業
2026年5月の現時点で、なんと資産の約80%をこの2社の株価が「下がる」ことに注ぎ込んでいるそうです。 今のところNVIDIAの株は下がっておらず、バーリのプットオプションは成果を出していません。しかしPalantirは、バーリがプットオプションを設定した161ドルから137ドルまで下がってきており、徐々にその成果が出始めているとも言われています。
さて、信念を貫くマイケルはかっこいいですが、世紀の空売りなんて、私のような資金の少ない底辺のど素人には全く縁のない話です。
そんなど素人の私が興味があるのは、「そんな硬派で攻めのバリュー道場破り・バーリさんが、ガッチリとホールドするのは一体どんな銘柄なのか?」ということです。
ちょっと古いですが、2025年11月の記事をもとに見てみましょう。
いずれも、当時の時点で「一時的な逆風で不当に売られている優良株」という位置づけで保有していたようです。
- エスティローダー(化粧品) / 保有率 21.55%
- ルルレモン(フィットネス・ヨガウェア) / 保有率 21.12%
- ブルーカーコープ(サイエンス・バイオテクノロジー科学機器) / 保有率 18.31%
- メルカドリブレ(フィンテック/ラテンアメリカのアマゾン) / 保有率 15.9%
- リジェネロン・ファーマシューティカルズ(新薬/ブロックバスター医薬品) / 保有率 14.0%
- ユナイテッドヘルス・グループ(米国最大の医療保険会社) / 保有率 11.09%
ただ、このリストには自己資本比率が低い銘柄も多く含まれています。 キャッシュリッチで分かりやすい「シケモク株」が好きな私には、正直ちょっとまだ難しくて理解しきれない部分があります。 おそらく、慎重派な私よりもボラティリティ(価格変動)を許容し、よりグロース(成長)的な目線で攻めた選択なのだと思います。
どんなにお宝のシケモクでも、いつまでも誰にも拾われず、吸われないシケモクのまま終わってしまう可能性もありますからね。
バーリ氏のこの買い方は、まだ価値は失われていないけれど、ちょっと流行りが一服して安く店頭の隅っこに追いやられている「高級なブランド品」を、底値で買い叩いているような雰囲気なのかもしれません。



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