【計算高いたぬき】【7871 フクビ化学工業】まるで朝ドラ!フクビの歴史と、ツヤツヤ笑顔の会長が仕掛けた華麗なるトップ交代劇

お昼寝たぬき牧場(やばいやつ)

「拾ったシケモクは最後まで吸いつくす!」シケモクハンターのきくちゃんです!

先日、うちのJr.が拾ったシケモク銘柄【7871 フクビ化学工業】ですが、調べれば調べるほど面白くて……ちょっとした朝ドラを見たような気持ちになっています。 いやー、会社ってドラマですねっ!ウホホッ!

フクビの社長ってどんな人なんだろうなーと思って検索したところ、「三井物産から来た人が社長になった」という2024年2月の日経記事を見つけました。

その記事の写真を見て、思わず二度見。 三井物産からスカウトされた新社長の隣で、ツヤツヤした顔のメガネの男性が、めちゃくちゃ嬉しそうに笑って写っていたんです。

記事を読むと、そのツヤツヤでご機嫌の男性は、三井から来た森克則さんに社長を譲って、ご自身は会長になった「八木誠一郎さん」という方らしい。

きくちゃん、ここで違和感発動。 「え?若くね?普通、会長っておじいさんになってから若い人に社長を譲るもんじゃないの?もしくは、成果をあげられずに責任をとって退陣して、苦い顔をして同年代の違う人に席をゆずる……みたいな感じだよね?」

気になって調べてみたら、八木会長はフクビの創業者である八木家の血縁の方(おそらく4代目)でした。ここからフクビの歴史を深掘りしてみると、まさにドラマのような展開が見えてきたんです。

🏢 フクビの歴史と経営者の歩み

  • 初代 八木熊吉(明治時代) 羽二重が有名な繊維産業の街だった福井で、布海苔(ふのり)の商社を設立。
  • 2代目 八木勇太郎(昭和・戦前) 初代がつくった会社を拡大し、日本一の布海苔商社へ成長させる。
  • 3代目 八木熊吉(昭和・戦後) 米国デュポン社が開発した化繊が世界を席巻し、福井の繊維産業が一気に不況に。「繊維業以外の商権を見つけないとヤバイ!」と危機感を抱いた若い経営者たちが「福井ビニール工業株式会社」を設立。それを全株買い取って経営を開始。プラスチック押出成形技術を極め、ヒット商品を作り出して上場まで導いたカリスマ経営者
  • 4代目 八木誠一郎(平成・令和初期) カリスマ3代目の経営を健全な財務のままキープ。名門・三井物産出身の樹脂のプロを社長として連れてきて同族経営を終わらせ、上場会社としてのレベルアップを図る。
  • 5代目 森克則(令和) これから、地味で隠れたお宝シケモクであるフクビを、市場の誰もが振り向く「目立つお宝」に磨き上げていく任務を課せられている。(←イマココ)

💡 きくちゃんの学びと考察

今回社長に就任した森さんの経歴を調べてみると、非常に興味深い事実が分かりました。

森克則氏の経歴タイムライン

  • 2018年1月: 三井物産プラスチックの社長就任と同時に、フクビ化学工業の顧問(非常勤)に就任。
  • 2024年4月: フクビ化学工業の副社長執行役員に就任。
  • 2024年6月: フクビ化学工業の代表取締役社長に就任。

つまり、三井物産からある日突然「落下傘」で社長として降りてきたわけではないんです。

約6年半にわたり顧問としてフクビの社内事情や経営課題をじっくりと把握した上で、社長就任の2ヶ月前には副社長として入り、周到に実務の引き継ぎを行っています。 この経緯を踏まえると、単なる天下りではなく、三井物産側と八木会長の間で数年前から「将来の社長」としてレールを敷き、長期的な計画のもとで行われたバトンタッチであったことが分かります。

八木家にとって、フクビは大切に育ててきた「家業」です。 同族経営から脱却する際、一番怖いのは「変な勢力に乗っ取られること」です。その点、世界ブランドである三井物産からトップを迎えられるのは、家柄も品格も申し分ない相手に娘(会社)を嫁がせるような・・・いや・・・地方の名士である八木家が格上の財閥三井家から婿を迎えるような・・・そんな誇らしい気持ちが、あのツヤツヤの笑顔に表れているような、そんな気がするのです。

たぬきチェック:計算高いたぬき

ここで最近新たに導入したたぬきチェックのコーナーに入ります。

  • PBR 0.4倍台の万年放置: 業績は安定して黒字、自己資本比率は約60%と健全そのものなのに、市場からは「成長しない会社」と見捨てられ、解散価値(PBR1倍)を大きく割り込んだままです。
  • 「時価総額 ≒ 現金・有価証券」の異常事態: 時価総額が約130億〜140億円程度(株価による)の規模に対して、手元の現預金と投資有価証券(持ち合い株など)を合わせると100億円を軽く超えてきます。「実質、数億円で会社全体のビジネスが買えてしまう」ほどのキャッシュリッチなのに、それを何年もそのまま抱え込んでいます。
  • ケチすぎる還元姿勢(配当性向20%台): 内部留保(利益剰余金)は300億円以上も積み上がっているのに、配当性向は20%台前半〜半ばで推移。株主へ報いるよりも「手元に現金を置いて安心したい」という典型的な地方老舗マインドです。

🦊 「格上の婿養子」ストーリーの裏にある、たぬきの本音

当時の記事で書かれた「三井物産からプロを招いた同族経営の脱却」という美談。これを「たぬき裏読み」すると、また違った生々しいドラマが見えてきます。

【裏読み:八木会長の本音?】 「東証からPBR1倍割れを改善しろってうるさく言われるし、アクティビスト(物言う株主)に目をつけられて、溜め込んだ現金を『配当で全部吐き出せ!』って脅されるのは絶対に嫌だ。 だったら、昔から付き合いのある大財閥(三井物産)から、顔の立つ優秀な人をトップに据えよう。そうすれば、外部に対して『うちはプロ経営者を入れて改革してますよ』という最高のポーズ(盾)になる。身内の持ち合い株もガッチリあるし、これで外野のうるさい個人株主は黙るだろう」

つまり、「アクティビストや東証からの圧力をかわすための、非常にスマートなたぬき寝入り(延命策)」という側面が見えてしまうのです。6年半も前から顧問としてじっくり身内化させていた点も、「急激な改革(=現金を一気に吐き出すような自社株買いや増配)を起こさないための安全弁」だったとも解釈できます。

牧場のフクビたぬきがここから脱皮中たぬきへと進化を遂げるのか、それともたぬき牧場で一生たぬき寝入りを続けるのか……。現状のガチガチの防波堤を見る限り、私の大切な資金を預けるには、もう少し『自ら脱皮しようと動き出している(DOE導入などを明言している)たぬき』を探した方が、資金効率は圧倒的に良さそうです。

フクビの婿殿(森社長)が本物の『たぬき皮剥ぎ職人』として覚醒するまでは、泳がせておくのが吉。シケモクハンターきくちゃん、ここは一旦ステイで、次の獲物を探しにいきます!

ウホホッ!

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